株式会社アラン・プロダクツ(以下、アラン・プロダクツ)のヘアラボ事業部(以下、ヘアラボ)は新規ユーザーの獲得を目的に、ワンファイナンシャル株式会社(以下、ワンファイナンシャル)が提供する画像買取アプリ「ONE」との連携を行いました。ONEでは画像買取に加え、アンケートも実施しています。約4ヶ月の間に4回のキャンペーンを実施した取り組みの詳細について、ヘアラボの内田様にお話を伺いました。

まずはじめに、ヘアラボが目指しているものを教えてください。

アラン・プロダクツの会社としてのミッションは『「人が変わる」を創造する』です。ヘアラボもそれを目指しています。メディアを中心に運営していて、髪の毛の悩みに関する記事を掲載していますが、現在はメディアの枠に捉われない取り組みにも挑戦しています。たとえば、ONEでの広告でも紹介されているヘアラボカルテでは、約20個の質問に回答するだけで、本人の薄毛レベルとその対策を知ることができます。

ヘアラボカルテ

ターゲット層はやはり男性が多いのですか?

いえ、女性のユーザーも、ユーザー男性と同等にアプローチしたいと考えております。薄毛の悩みはやはり男性に多いですが、産後の抜け毛などを心配している女性もたくさんいます。育毛剤を使っている女性も少なくありません。女性向けに特化した育毛剤もありますね。

2018年7月からONEと連携していますが、当初はONEにどのような期待をしていましたか?

まず、背景として、既存のオーガニックのチャネルで安定してユーザーを獲得する基盤はできていたのですが、非連続的な成長を遂げるためには、これまでのチャネルとはまったく異なる、新たにユーザーにアプローチできるチャネルを開拓する必要があると感じていました。そのため、既存ユーザーとの重複率などを加味した最終CPAが見合うことはもちろん、ヘアラボの非連続的な成長を支える程度に短期間に規模感大きく多くのユーザーにアプローチできること、を期待していました。そのような状況下の中で、ONEのサービスを知りました。ONEはそのときすでに数十万人の登録ユーザーを抱えており、また一般的に4人に1人は薄毛に悩んでいるというデータもあったため、ONEへの出稿が現在の課題を解決してくれるサービスになるのではと考えました。そのほか、ONEのサービスがこれまでヘアラボで活用してきた既存のプラットフォームとはまったく異なる性質のサービスだったため、「小さくスタートできること」「柔軟に対応いただけること」「スピーディに取り組めること」の3つをクリアできることが重要であると考えており、ワンファイナンシャル社にもそのように対応いただけることを期待しておりました。

画像買取の企画アイデアはどのようにして出していたのですか?

買取対象を決めるための条件は、かなり細かく設定しています。いつでも撮れる、広く万人が持っている、既存のキャンペーンと重複しないなど、10個くらいの要件を出して、その中からパフォーマンスが最大となるものを選んでいました。弊社で実施した既存のキャンペーンの結果も踏まえて、買取対象を決定しています。

実際のキャンペーン結果はいかがでしたか?

ユーザーの重複もほぼなく、弊社で設定したKPIの数値も満足できる結果となりました。またワンファイナンシャルの対応も、機能の実装やプランの変更などとても柔軟性をもってかつスピーディにご対応いただけ、期待以上でした。アンケートの結果については、たとえば約2割の方が育毛剤に興味あると回答していて、ONEのような特にセグメントが切られていないプラットフォームであっても、悩みを持たれた方が多数存在しており、アプローチ意義があることがわかりました。

継続して約4ヶ月。なにか変化はありましたか?

最初のキャンペーンは、施策を成功させるため厳密にシミュレーションをしましたが、2回目以降は必要な手順やキャンペーンの効果が比較的見えていたのでので、弊社側でも大きなコストをかけずに進められました。興味深かったのは、キャンペーン内容によって参加者の属性が大きく変わることです。たとえば、3回目のキャンペーンではドライヤーの画像買取を実施したのですが、そのときは女性の回答率が非常に高くなりました。このような結果を分析し、私たちが到達したい最終ゴールからも逆算して、次回のキャンペーン内容の要件を設定し策定する、という改善を繰り返しています。また、プッシュ通知を打ったり、アンケートの回答方法を工夫したりすることで、より高いパフォーマンスを実現することができました。

約4ヶ月間継続している理由があれば教えてください。

やはり弊社としてのKPIを達成できたこと、こちらの注文にスピーディにご対応いただけたこと、様々な機能を改善しながら進められたことなどが主な理由です。結果として、ヘアラボとしても大きなリスクを取らずにチャレンジすることができました。今後も新しい機能が実装されていくと思うので、その効果にとても期待しています。

最後に、今後の展望を教えてください。

ONEでの広告出稿でも使用したヘアラボカルテのような、メディアの枠に捉われない取り組みを今後も続けていきます。薄毛や抜け毛に限らず、より大きな視点で『「人が変わる」を創造する』ことに挑戦したいと考えています。

ありがとうございました。